ネズミ講でおめでとー

sleephead2008-01-31



ねずみましておめでとうございます。てへっ。・・・・・・コレだめですかね。まあ兎に角、2008年が明けて暫くがたちましたね。皆様はお元気そのものなのでしょうか。私は予定通り、昨年一杯で一端仕事を辞めることになりまして、晴れてニート。今年は貯めたお金を浪費する生活です。浪費生活というとかなり曖昧ですが、例えばこの一ヶ月何をやっていたかというと、主として読書なのでございます。文学史上最高傑作である『カラマーゾフの兄弟』を再読し、そして今は埴谷雄高の『死霊』と、ジュリアン・ジェイムズの『神々の沈黙』を読んでおります。寒い部屋の中で身を固めながら、神や虚体や意識について考えを進めていた、というわけです。他にも目的は色々有るものの、兎に角こうしてじっくりやりたかったことをやっていき、ストレス社会から暫し解放されながらの、長年の夢が叶い充実した多幸感に包まれた日々、になる筈でした。筈でしたのに、なんなんですかこのネジが外れたような感覚、例えばこの寒さは! 寒い部屋で身を固めながら、と申し上げたのは他でもない。私の部屋は造りが古く、エアコンには暖房機能がなくて超寒いのです。一時的に暖める為のセラミックヒータを付けっ放しにしていても、気温は8〜13℃といった具合。引っ越して最初の冬、それに気付いて「一杯喰らわれた」と軽く激怒した私は、その怒りで見誤ったのか、敢えて正規の暖房は用意しないことを暗に決めたのでした。暖房なんか無くともやっていけるわ畜生め、と。それでもこれまでは、どうにかなっておりました。朝はセラミックヒータで体を温め、そして着替えて会社に行ったが勝ち、暖房なんて壊して捨てるほどあります。丸一日すっかり活動して、頭も使って体温も上昇しておれば、帰宅後の部屋の寒さも大した問題ではないというもの。然し、会社を辞めた私にはそれが儘なりません。待っていたのは一日中寒くて活動意欲も薄れるものだから、更に寒く感じて気まで塞がっていくという、不毛な悪循環。今月は二度も風邪を轢きました。。こんな筈では無かったのに。私はまずは新生活の出だしで、見事ケッ躓いたというわけなのです。勿論、だからといって凍死してしまってはシャレになりません。こうして文章を書いている今はどんな状況かといいますと、シャア専・・・いや、部屋専用のダウンジャケットを着込み、指の空いた手袋をはめ、ズボンは三重、靴下の上には幼児が履くようなホカホカの巨大スリッパ。まるで自ら臭いものに蓋をしているような、そんな有様なのであります。どこにこんな人がいるでしょう。花粉症の季節は少し先ですし、方向性が違います。ロシアなんかも最近は経済発展が目覚しいと聞きますから、始終こんな格好で生活している人はあんまりいないと予測します。躁病の貴婦人だって、こんな格好をすることはないでしょう。あれ? あれれ? 一体私は、何の為に仕事を辞めたというのか。寒さに震えながら陰鬱な本を読むためでしょうか。社会から隔離して神や虚体について考える為でしょうか。答えは闇と寒さの中、です。まあ確かに「虚体」に近づけたような気にならなくなくなくもなかったのですが、やはり何かが間違っていたのではないかと感じますね。どのみち後の祭りですけどね。傍から見ても自分で見てもよくわからないのだけれど、しかし確実に何かと闘っているようだ。そんな状態、自分で言うのもアレですが、若槻千夏といい勝負だと思います。

それにしてもあれですね。一日中家にいるとアレです。間違い電話が多いです(´Å`)。間違わないで欲しいです。後はアレです、昨日の事。冷蔵庫に向かっていた私なのでしたが、何やらゴソゴソと不穏な音に気付きました。結構大きい音で、何かの配達員がドアに無理矢理チラシのようなものをねじ込めているような、ゴロゴロとした強引で怪しい音です。音のする方へ一歩二歩踏み込んだ私は、見てしまいました。ドアではない。燃えない塵を入れたポリ袋の中でガサゴソいっているのです! きょ、巨大G(((;゚Д゚)))、そう直感した次の瞬間には、袋から黒いものが飛び出して、私はその場で完全に泡を吹いて倒れかけました。しかし、それはGではありませんでした。鼠だったのです。あまりにことに気が動転中の私は、「いや、待て。いや、待て。ネズミネズミ。ミッキーでありネズミ年だ。落ち着け、俺。」と思わず自分に言い聞かせたものでした。いやはや、こういう局面では初めて見ました。存在は知っていましたけど、まさか現れるとは思っていなかったです。嫌いではないし、鼠年ということもあって、逆にめでたい気さえするのですが、本当にこれで良かったんだろうか。後になって鼠がそこらじゅうにチョコチョコと漏らしたプライドの無いウンコをふき取りながら、私は自分で決めたこの一年の生活に一抹の、いや百抹ほどの不安を覚えたのであったのでした。

人生の大きな転機と期したこの2008年はどんな年になるのでしょうか。暖房を買わずに攻殻機動隊タチコマのフィギュアを買っておりますが何か文句はあるでしょうか? 少なくとも、Gとの終わりなき聖戦や、間違い電話、この新たに始まった鼠とのフン問題には足を掬われたくないものです。私事ながら今年は三十歳になる年なのですが、かつて凄く影響を受けた本に次のようなことが書いておりました。『三十歳の誕生日に何をしていたかで、その人の人生は決まる』と。・・・書いてありました。ネズミやフンには絶対に足を掬われてはいけないと思います。絶対にね・・・(百抹の不安)。

カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)

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死霊(1) (講談社文芸文庫)

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神々の沈黙―意識の誕生と文明の興亡

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